毛髪ミネラル検査は患者様ご自身の毛髪から、身体に必要な栄養素:必須ミネラルと、体内に残留した毒素(重金属=有害ミネラル)のミネラル量を調べる検査です。 必要な毛髪の量は極少量(0.2グラム)ですので、お気軽にお受け頂くことができる検査で、ご自身の体内環境を知るのに非常に優れています。
■なぜ、毛髪なのか?
毛髪は体内の血中成分を記憶しており、毛髪中に含有されているミネラル濃度は、血液や尿の100倍以上高くなっています。 このため、毛髪を調べることで体内の栄養素やミネラルバランスが、明確な数値で把握できるのです。 また、毛髪は検体(検査する対象)として安定しており、血液や尿に比べて変質する心配がなく、長期にわたる栄養の摂取状況を総合的に把握できます。アメリカでは1万人以上の医師が体内栄養素分析の指針として、毛髪ミネラル検査を活用しています。
血液・尿・毛髪有害ミネラル値比較(血液を1とした場合の、尿・毛髪中に表れる数値を比較)
元素名 | 血中値 | 尿中値 | 毛髪値 |
---|---|---|---|
水銀 | 1 | 3.3 | 200 以上 |
鉛 | 1 | 0.5 | 5 以上 |
カドミウム | 1 | 1 | 300 以上 |
ヒ素 | 1 | 4 | 20 以上 |
アルミニウム | 1 | データなし | 400 以上 |
ベリリウム | 1 | 1 | 20 以上 |
■毛髪ミネラル分析での検査レベルは細胞の変化を調べることができます。
「ミネラル検査」は病気以前の細胞レベルの変化をみる予防医学検査です。 血液のミネラルはホメオスタシス(体内恒常性)の働きでホルモンによりバランス調整されているため、体内蓄積量を正確には反映しません。一方、毛髪や爪は排泄の一部として日々の栄養バランスを継続的に記録しながら伸長するため、体内のミネラルバランスの傾向をみるのに最適な検査です。
ミネラルはわずかな量で心臓や筋肉など生体を維持・調整する上で重要な栄養素であり、体の構成成分でもあります。ミネラルは体の中で作り出すことが出来ないので食品から摂取しなければなりません。「ミネラル検査」はご自身のミネラルのバランスがわかるので食生活を改善するためにも最適な検査といえます。
■必須ミネラルと有害ミネラル
ミネラルには、身体に必要な「必須ミネラル」と必須ミネラルの働きを阻害し、病気や老化現象を引き起こす「有害ミネラル」が存在します。
「有害ミネラル」は「必須ミネラル」の働きを阻害し、病気や老化現象を引き起こします。現代では排気ガス、タバコの煙、水銀に汚染された魚介類、酸性雨などから体内に有害ミネラルが入り込み、蓄積されていきます。有害ミネラルは、体内の細胞が酸化(サビる)させ、老化の進行や疾患の原因ともなります。
有害ミネラルは高齢者には蓄積しがちな一方、必須ミネラルは体内で合成できないため、多忙な現代人や吸収力が衰える高齢者は欠乏しがちです。
■このような方に忙しくて人間ドックを受けることができない方
・美容(身体の中からキレイになる)に興味のある方
・疲労・ストレスを感じている方
・アンチエイジング(抗加齢)に関心がある方
・生活習慣病(肥満・糖尿病・高血圧など)の予防に関心のある方
・サプリメントの効果を確認したい方
・自分の身体に必要なサプリメントを知りたい方
・偏食ぎみの方
・妊娠している、または妊娠を考えている方
・アトピー性皮膚炎で悩んでいる方